Ontenna(オンテナ)は、ヘアピンのように髪の毛に装着し、
振動と光によって音の特徴をユーザに伝える全く新しいデバイスです。
「まるで猫のヒゲが空気の流れを感じるように、髪の毛で音を感じることのできる装置」をコンセプトに、ろう者と協働して開発されました。
Ontennaは、30dB〜90dBの音圧を256段階の振動と光の強さに変換し、
音の特徴を伝達します。音源の鳴動パターンをリアルタイムに変換することで、
音のリズムやパターン、大きさを知覚することができます。
周囲の音を内蔵マイクが検知
検知した音圧を256段階の振動と光に変換
髪の毛でリズムやパターンを感じる
Ontennaプロジェクトは「人間の身体や感覚の拡張」をテーマに
ろう者と一緒に新しい音知覚装置の研究開発を行ってきました。
2009
大学1年生の大学祭にてろう者と出会ったことをきっかけに、
手話通訳のボランティアやNPOの立ち上げを行なう。
2013
身体や感覚の拡張に興味を持ち、デザインやテクノロジーを用いて
音を知覚するための研究を始める。
2014
2014年度未踏プロジェクトに採択され、
Ontennaの小型化とさまざまな地域のろう者へのインタビューに取り組む。
2015
ろう者はインターホン/電話のリズム・パターンの違いや
掃除機のコンセントが抜けたことが分かった。
2015
「髪の毛以外のところにも取り付けてみたい」というろう者の意見から誕生した、
"Ontenna earring"
2015
生まれつき耳が聞こえないろう者。
「42年前にこの装置があれば、家で一人で笛を練習できたのにな」と話した。
2016
富士通株式会社に入社し、デザイナー・エンジニア・ろう者の方々と
Ontenna プロジェクトを本格始動する。
2016
TechShop Japan にてワークショップを行い、
ろう者以外の方々からもオープンにアイデアを募る。
ウェアラブルとしての基本設計を徹底的に見直し、ろう者の方に
本当に使ってもらえるユーザインタフェースを目指しました。
初期のプロトタイプ
基板が飛び出ていたり、電源が個別に必要だったりと、使いやすさが考慮されていなかった。
より小さく、より使いやすく
基板を小さくし、スタンドアローンで動作可能。髪に取り付けやすいよう、ヘアピン構造を取り入れた。
さらに身につけやすく
全体をさらに薄くさせ、バネを見えないように工夫するなど、より自然に身に着けやすい形を目指した。
プログラマブルになることで、ユーザーに必要とされる様々なシーンに
対応し、新しい体験を作り出すデバイスへと進化することを目指します。
イヤリング型の Ontenna
耳たぶで振動を感じる
ネックレス型の Ontenna
ファッションの一部として活用
ダンサーのための Ontenna
リズムを感じてダンスの個人練習
楽器演奏者のための Ontenna
特定の音程に反応して演奏や調律をサポート
雰囲気を体感する Ontenna
スポーツイベントやライブ会場でその場の熱気を感じる
映画を体感する Ontenna
映画の音響や観客のリアクションを体感する






現在開発に取り組んでいる主な機能に音程認識があります。
これにより将来ユーザは音色や音質を感じられるようになるかもしれません。
Ontenna は世界中の人が関わる「オープンイノベーション」プロジェクトです。
誰もがOntennaの当事者として協力しあい、より良いプロダクトにして
いくことを目指します。
本多 達也
Honda Tatsuya